matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

騒動の原因は銀座百点?

父が急性なんたら、かんたら胆道炎で退院してから
初めてのかかりつけ病院の検診でした。
 
行く時に
   「もうこれで12月は行く事がないな」(父は三か月に一度通っています)
なんて言うから、
どこか具合でも悪いのかと思っていた。
 
ドクターとの診察で
     「どこも悪くないのに、腰が痛いのはどうしてか?
      食べるものに注意はいるのか?」
などと食い下がって聞くので
もう無罪放免になるかと思っていたのがわかり、父の生命力の強さにあきれるばかり
 
それでも久しぶりの病院で疲れました
 
 
なのに、翌日、朝の八時に
いつ来るのか、まだ来ないのか今日の予定はどうなっているのか。
って
 
母のデイは休みなので、行きますが、父が母を責め立てるのをみていたら
家に連れてきて、どこか旅行にでも連れていってやろうかと
考えていたので、
支度に手間取っていた。
 
父は母に受話器を渡して、私にお守りをさせている間に出かける支度
している様子が
受話器を通しても聞こえて来る。
 
出かけられないので、母に誰かいける人がいないか探すから電話を一旦切るけれど
また掛けるからそのまま待っていてと言って
電話を切り、
翌日から遅い夏休みの娘と打ち合わせ。
旅行に連れて行こうかと言うことで一旦うちに連れてこようと言うことになったところで
 
ケアマネさんから電話
前日、母から電話があったそうで、父のデイサービスの決定の電話を聞き間違えて
「二つのデイサービスは行かれませんから」
と言ってきたそうなのだが、どうも二人でもめている様子が
わかる電話だったらしい。
そこで、
  明日からショートスティが出来るようにしたのですが、ご利用なさいますかと
言うものだった
 
もうわたりに船です。
一応、あちこちに確認はとったものの、利用することにして
その準備に実家に行くことに
 
そこで電話をすると
母は
   「父がいないみたいなので、玄関をみて来る」と言う
玄関は危険です。
探しに出てしまったら、アウトですので、
   「いないなら、いないでゆっくりしていたらいい、
    今すぐに自分がそっちに向かう
    玄関のカギは持っているので、寝ていてもいいよ」
 
着いてみたら、門も玄関もあけっぱなしで母は寝ていました。
でも寝ていてくれて良かった。
 
母は、父に殴られたり、蹴られた夢を見た。
なんでだろう。
現実にそんなことはなかったのに、なんでそんな夢をみたのだろうと
こだわっているので、
来る途中に買って来た手巻き寿司を出して
  「お腹が空いていたら何もできないし、良い考えも浮かばないから食べよう」
と急遽、お昼タイム
 
食べ終わる頃には元気になったので、私はショートステイの支度
靴下が見つからないので
あちこち走り回りながら、母と話をしたがら探す。
 
    ちょっと落ち着いてきたところに父からの電話
 
「どなた様ですか?           
あなたのお探しの人はいません」
   なんてやっている
   電話が終わると
「頭に血が上って、うまい返しができなかった」と
   ちょっと不安そう。
 
 
うちの母は面白いひとで今朝も
蚊にさされたというので、
デング熱、気をつけてよ」って言ったら
「そんなに図に乗っていないわよ」 
だって、キョトンとしていると             
「デングと天狗似てるでしょ」     
だって、返しが巧妙で思わず笑ってしまう。
 
だから普段から、認知症になっても返しはうまい。
 
で、父が帰って来た。
帰ってくるなり、
「昨日は、息子くん(私にとっては弟)のところに        
母さんが
電話をするものだから、「バカ」って怒られたよ。本当に困った人だよ」
と空気の読めない父
 
とにかく母の困ったネタを次々に披露するにあたって、母の顔からは表情が消えうつろになって行きました。
 
そこで取り出したのが
「銀座百点」の小冊子
 
父「貰ってきたからあげる」
私「銀座には、これを貰うために行ったの?慌てて行く必要があったの?」
父「そうなんだよね。でもこれはタダで貰えるんだよ」
とひとしきり銀座の街の様子が前回行った時とどんな風に変ったかの話
 
私「これって、父さんの俳句載っているの?載っていないのならいらない」と言いますと
父「今度は頑張るから。名取さんの連載もあるし、いいこと書いてあるから」
って
 
母さま、こんなことのために不穏になって
疲れた父さんが早めに寝たあとも涙を流して
不安がっていました。