matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

何も応募していないのに。

そろそろ帰ろうかと思っている頃に
電話が鳴った。
 
コールを聞いていると82歳母が即座に立ち上がり受話器を取り
応対をする。
 
「わたくし本人ですけれど、何が当選したのですか?」
 
あ、ヤバイ電話だと父と私は、目で合図
 
「早く切れ」と父
 
母は一向に切りそうにない。
 
「詐欺の電話だから切って」と私
 
しぶしぶ切った母は、弟の声だったと訳の解らないことを言い出したり
フルネームで聞くくらいだから、私の知り合いに違いないと言い張る
 
父は父で
「母さんが、そんなだから鴨にされる。またかかって来るよ。そんな応対をしていたら
電話は、設定されているものしか取ってはいけない」と言い
お互いに言い合いになる。
 
母はありったけの知識や、記憶を総動員して、「だったら、これはどうなの?」
(メモを指さしたり。色々の可能性を提案する)
とか、一歩も譲らない。
 
最後に、弟からの電話では、ないのかと、母の友達からの電話では、ないのかと言う
疑問がいつまでも続き
父は後処理を私に任せて退散
 
取りあえず、弟に電話をかけてもらうようにメールすると
高らかに着信メロディーとともに電話がかかって来た。
 
着信番号をみると弟だ。
母に取ってもらって、しばらく話をし、その後を引き継いで
着信設定をしているのか聞くと
そうだと言うので
電話のあと、母に説明する。
電話の設置は弟に任せてあるので、そういえば以前は
 
「誰それの携帯です。」って着信で言っていたはずなのに、いつの間にか音楽に代わっていたようだ。
 
とにかく電話の音だけのものは、出ちゃダメと何度も言って帰って来た。
まあ、危険なものは、最優先で覚えてくれそうだから、時々
練習に電話をしてみようと思う。