matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

病院と美容院との間に猫と戯れる

先日、弟に病院に行くのを頼んだら
私の行かれない日に予約を取ってしまった。もちろん、自分も行くつもりはなかったのだろう。
 
父が、
「そろそろ薬がないのだけど、病院どうなっている?」と言うので気づいた次第だ。
 
そこで病院に電話すると、
「いつもの曜日じゃないとダメなんだけれど
15分で来られるのなら来てみたら、待つかもしれないけれど」
とクマさんのようなドクターが鷹揚に答える。
 
母をせかして病院へ
 
この頃母のファッションは、変だ。
上着をズボンの中に入れる。
体系も変だ。
背中を丸めるので、歩幅が小さくなって颯爽としていない。
 
昨日、「独占密着!真実の高島ファミリー『忠夫さん、死ぬまで一緒やで』〜寿美花代 献身愛で闘う夫の病〜」を
やっていたようだ
最後の方をチラッと見たが、82歳と81歳のご夫婦だそうだが、高島忠夫さんは、ご病気を患っていらしても
とても80歳すぎに見えない。
奥様の寿美 花代さんに至っては、とても若々しく5歳は若く見える。いやもっとかな?
うちの親戚もみんな若く見えるので世間的な年ごろがちょっとわかりずらいが。
 
とにかくうちの母も認知症になりたての頃は、10歳くらい若く見られたと思う。
施設に見学に行くと若い人は少ないのですが、とか言われたものだ。
ところが最近すっかりおばあさん体型
イメージ 1コロコロになってしまって
そろそろ服もどれが着られるか確認しなければ
ならない。
 
今朝もヘルパーさんから、紙パンツのサイズを変えて
下さいと電話がかかって来た。
 
本人の預かり知らないところで、このような応対が
行われているのは不本意だろうなと思う。
 
ところで病院だが、ドクターが
相変わらず
「最近どこかに行った?」なんて聞いている
二人で顔を見合わせ、
「特にねぇ。お台場と岩本町くらいかな」
と私が言うと
「お台場は、びっくりしたでしょう」と先生
「そうなんですよ。昔は、あの辺りで泳いだんですよ。
兄弟が多かったから父が背負ったり、抱っこしたりして
泳いだんですよ」って
「いつも行っているところはどう?」
母「???」
Dr.「ほら、デイとかなんとか」
母「ああ、○○デイサービスですね」
ちょっとしゃべってはぽーっとしているので
「最近、すごく穏やかで、ぽーっとしていることも多いのでパキシルの量を減らしても
いいのではないでしょうか」
Dr.「そうだね。少し減らして様子を見てみようか」と
 
父にはまた辛く当たる日がくるかもしれないけれど、神様のように穏やかにニコニコされていると
気持ち悪い。
 
病院に行って薬をもらい、ちょっと市役所にも行って家に帰ると父が食事に行こうというので
食事に行き
やれやれと帰って来ると
父が
「明日、デイサービスでフランス料理を食べに行くというから、きれいにしてやりたい」
髪を染めるように近所の美容院で値段まで聞いてきたらしい。
 
母はどちらでもいいみたいだけれど
あまりに父がしつこいので美容院に連れて行く
父が言った○△美容院は、本当に家からすぐで、ご近所すぎるので、
私が行っている美容院まで歩いて行く事にした。
 
美容院について、今日はどうなさいますかと聞かれたので、
私がごちょごちょ事情を説明していると、母が
「今日はヘアダイだけお願いします」とテキパキ答えた。
若い美容師さんのせいか、やってもらっている間も
ハキハキ答えている。同じことを何度も言わずに
技術をほめたりしている。
 
さあ出来上がった母
母はすごく喜んでいたが、髪だけ黒くて、おかしいじゃないか。
髪を染めてみると眉毛も白い。
ロシア人みたいに鼻が高く顔も白いから、白髪というか薄い色が似あっていたと思う
 
美容院から出てきて早速いったのは、ドラッグストア
まゆ墨を試してみる。
軽くふんわりかけるものを探してみる
ブラシみたいなのとペンシルがついているもの、二刀流はダメ。母が混乱する
ペンシルで太いものを探す
あれこれ探して、お値段もなくしても悔やまない程度のものをゲット(つまり千円以下)
まゆ墨をつけてみたら、人面犬みたいになっちゃった。
口紅も必要だ。
 
これ以上は、基礎化粧しかしない私には、わからない。
チークも欲しがったが、これは江角マキコが宣伝しているポンポンとつけるものを
前に買って、ちゃんと無くさないでおいてあるのを知っているので却下
 
とにかくお顔がはっきりして帰ったものだから
父は大満足
やっぱり身だしなみは大事
「明日は雨が降るかもしれないからコートと長靴も出しておいて」
「そんな大雨が降ったら行かないよ」
と私が言ったら、母が
「デイサービスのバスで行くのだから大丈夫よ」
だって
母様ありがとう、私はこれで家に帰れます。
その背中に父が
「明日着るものは出してあるの?」
「はい、いくつか出しておいたからヘルパーさんと相談して決めてね」
「まあ、このビーズ、あなたが付けてくれたの。ありがとう。悪いわね」
まあ、いいや、そういうことで、
私は帰ります。
父が
「今日は一日潰させてわるかったね」
???
いつものことやん。