matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

私の病気は何?

病院に行った翌日、薬を飲ませるために朝、実家に行ってみると
 
トイレの前に立ち尽くす母
 
父が「そんなところにいたら寒いからリビングに行きなさい」と言うと
 
「なんで怖い顔して怒るの
 
と父より数倍怖い顔をしてにらんでいる。父が
 
どうもカイロをトイレに落としたらしいのだが、こうやってトイレの前に突っ立って見せてくれない」と言う
 
了解して、
 
「とにかくリビング行こうよ。私が来たんだから、あっち行って話そう」と手を取って連れて行く
 
リビングはすでに暖房が入れてあって暖かい。母は
 
わたしは、おもらしをする病気なの」と聞く
 
「え?おもらし、しちゃったの?濡れたままなの?寒くないの?」
 
「今は濡れていないし、寒くもない」
 
状況がつかめないまま、母の部屋に行く、こんな状態でデイサービスに行くのがはばかれると言うのが
 
一番の悩みのようだ。
 
そりゃそうだ。(おしゃれな)着る服がないだけでデイサービスを休んでしまう母なのだから、
 
トイレの悩みを抱えたままデイサービスに行くなんてそれは無理と思うのは仕方ない
 
そこで、ちょっとくらいの失禁は、年を取ったら誰にでもあることだと力説。パットを使うのを提案する。
 
やだこんな厚いのをあてるなんて。落っことしたらどうするの?
 
ショーツに張り付ければいいのよ。
 
厚めのパンツないかしらね。
 
それがね。買ってきたはずなのに、ないのよね。
 
「今度買ってくるから、今日はこれで我慢して。デイサービスの人には、風邪を引いて調子が
 
悪いので、トイレが近くなっていますと言ってあげるから」
 
母にとってのデイサービスは、奥様方の社交の場のようで、おしゃれをして、みんなフワフワと
 
会話を楽しむ会のようだ。
 
誕生会の時も
 
「それで、あなた、いくつにおなりになったの?」とか、
 
「みなさんお寄りになって写真を撮っていただいたらいいわ」なんて周りから声がかかるマダムや紳士の
 
集まりのつもりなのだ。実際、外国生活の長かった方、元先生やら、元ドクターやら、いるので
 
難しい言葉も飛び出す不思議な集団だ。
 
 
機嫌が治ったところで、私はボランティアのコンサートへ。
 
グループホームなので、嫌そうなメンバーもいたが、認知症患者は元気だし、挨拶もちゃんとしてくれる
 
高級住宅地の中にある施設だから、応対はきちんとしている。目の前のことは、わかるのだものね。
 
「どの曲が良かったですか」と声をかけているメンバー(曲名いわなくちゃ)
 
「どれも良かったですよ」(うまく合わせてくれる)
 
コンサート後の反省会をゴルフ場の中のレストランで行い
 
再び母の元へ
 
夜の薬を飲ませて帰る。母は風邪を引いているから、外へは出ないと言っていたのに、
 
デイサービスでは、近くの小学校まで、歩いたらしい。先頭をあるいたとかでご機嫌でした。