matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

おくやみ電話

母と美容院へ行った帰りに
夕飯を食べに行こうと言うので急いで父まっている家に向かうと
 
何やら父が深刻な電話をしている。
死にたいとかなんとかかんとか
母が慌てて様子を聞くと
父のお姉さんの娘、つまり姪っ子が
お父さんが亡くなって妹が、泣いているという話だ。
さっそく母が電話を代わって
「まあ○○男さん亡くなっちゃったの。え、96歳、病院に行ってすぐ?
大変だったわね。で次女がないているの。そう子供がいないの。寂しいわね
でも私たちがついているから大丈夫よ。今度遊びにいらっしゃい。
今ねスカちゃんも来ているから、都合合わせて会いましょうね。
で、一番下の○○ちゃんいくつになったの?
45歳?こっちも年取るわけよね。元気出してね。予定決めちゃった方がいいじゃない。10月はいつが大丈夫?
開けておくから遊びにいらっしゃいね。」
 
さんざんしゃべって、電話を切り、食事に出かけた。
そこでも、姪っ子の話が出た。
父が
「鳴き声だったけれど、ちっとも声が変わらず若かったね」と言うと
「大変だったのね。私がその電話に間に合ったら、元気付けてあげたのに、丁度切ったところに帰ったのよね」
「いやいや、間に合って、ちゃんと元気づけてあげていたよ」
 
本当はこういう場合、肯定しなくちゃいけないのかもしれないけれど、肯定したら、したで延々と
元気づけてあげられなかった後悔が続くので、
元気づけてあげた方を肯定した形を取った。
 
母は「ああ良かった。ちゃんと気の利いた事言ったかしら」とさっき言ったのとほとんど同じことを繰り返したので
良かったのだろうな。