matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

高齢のため、人の手が必要になる悲しさ

母が退院したものの
病院への予約が変わったりで
右往左往することも多々

昨日もそんな日でした。
母との退院後の健診をすっかり忘れて
父とスマホを買いに行く約束をしてしまいました。

GHの連絡で健診に間に合ったものの
いつもより混雑していて、しかも
退院後
またまたソファから落ちたとかで
レントゲンを余分に取ったこともあり9時半に行ったのに
終わったのは、12時近く

父とのスマホの約束は11時で
母を車に乗せて
父の家に向かい、父も乗せて契約に向かいました。

約束の時間に遅れたのに、
スマホのスタッフがとても丁寧で
父に色々と説明してくれたので
父は安心して契約をしました。

が、母は待ち疲れたのでしょう。

怒りが爆発状態。帰る。帰るの連発
それでも
三人ともランチを取っていないので
14時を過ぎて食事に行きました。

健康食を扱っているような店に二人を連れて行きましたが

母の怒りは収まりません。
「お腹なんて空いていないわよ」
とか
「私とお父さんは夫婦だけれど、あなたは何者
ごちそうにありつこうなんて
魂胆が見え透いているのよ」
なんて
まあ認知症の人には、あるあるだと思いますが
一番身近な私に不満をぶつけて来ました。

私はいくら不満をぶつけられてもいいのですが、
入ったレストランに申し訳なくて
どうしようかと思っていたら

レストランの従業員がやって来て
「お客様、無理に食事をしなくてもいいですよ。こういうこともありますから
そのままお帰りになってもいいです」と
言われました。
母は
「じゃあ、私、帰る」と言って立ち上がりましたが、
「すみません。この人骨折しているので、歩けないので
私が送って行かなければならないんです」と
言いますと
「大丈夫ですよ。そういう方もいらっしゃいますから、
どんな風でも対応します」と
言っていなくなりました。
この騒ぎに
父もあたふたしたのか、
帽子がない。スマホを買った店に探しに行ってくると言って
席を外しました。

私はいままでの騒動がなかったように
「ああ、お腹空いたね。なんか食べようか」
と言いますと
「あなたのおごりなら食べてもいい」と言いますので
さっそくメニューを開いて母の好きなものを指さして貰いました。
食べるものが決まったらトイレに行きたいと言います。
店員さんを呼んで
私と母のものを注文、トイレに行って来ますと伝え
父にはメモ書きを残して
トイレに行きました。

トイレからの帰り道に守衛さんと一緒の父に会いました。
帽子はないし、店も解らなくて困っていたと言います。
二人を連れて
レストランに戻ると
店員さんが
「お食事は出来ていますが、冷めてしまったので
作り直しましょうか?」
と言ってくれたけれど、出来ているのでいいと言うと
すぐに料理が出て来た。
父もすぐに頼んで
やっと食事をすることが出来たが

なんて親切なレストランなんだろう。
もう食事もできずに気まずいまま二人を連れて帰らなければならないかと
思っていたのに、
おいしい食事も出来て、母も全部残さず食べた。
機嫌もよく車まで移動でき
父を夜のお弁当までに返すことができ
母の施設に着くころには、
「ほんとうによくしてくれてありがとう」
と言われ、
どちらが本当の母なんだろう。
自分の言ったことも解らず、
人に当たることしか出来ない母
病気がさせることとはいえ
みんなに誤解を与え
悲しいなあと思ってしまった。

でも家に着いたら
父からスマホのテストがらみに電話があり
「母さんはお金がないと心配していたから
大丈夫だと伝えておいてくれ」
と言われた。
今回、父には当たらなかったけれど、
私に当たって、手まで出たので心配してくれたのだろう。

本当はダブルブッキングした私が一番いけないのだけれど。
二人とも十分に
そばについていられなかった
母には、待ち時間が長く
父には、一人で説明を受ける時間が長くて
心細かっただろう。

気をつけよう。