matsumushisou’s blog

映画やドラマと日々の生活

困ったちゃん

デイサービスの施設から電話で
今日はお休みになりますとのこと
で、早速実家に電話
 
いつものお決まりの会話を母としていると
電話のうしろで父の声
母に聞いてみると
今から新宿に行くって言っている」
と能天気な声
「無理無理。飛ばされちゃうよ」
「いいんじゃない。飛ばされちゃったら」
「捜索しなくちゃならないじゃない」
「しなくていいよ。あら、いないわあ。って言っっておいたら?」
母さまが鬼になる瞬間。否定したら怖い。
 
「そんな訳にはいかないよ。ご近所の人にだって、どうしたのですかって聴かれるよ」
と説得の結果
 
「父様、出かけたらダメだって。ほら、電話」
私に丸投げ
父が出て来たら
「今日は、新宿で、白内障の相談会があるんだよ。だから行って来ようと思うんだ」
だって。何を考えているんだか!
 
ちょっと調べたら、父が言っているのは、↓これみたい。無料が気に入ったのか?

目の愛護デー「Tokyo Eye Festival」

日時
9月15日(日)12時から18時まで
9月16日(月)10時から16時まで
会場
新宿駅西口広場イベントコーナー
内容
目の障害に関するイベント(事前申込み不要、入場無料)
<主なコーナー>
視野障害体験コーナー:緑内障、網膜色素変性症、加齢黄斑変性網膜剥離などの視野障害を映像で体感。
○疑似色覚体験コーナー:色覚障害の方が見る世界を映像で体感。
白内障コーナー:白内障を患ったらどうなるか、手術後の視力回復の模様を体感。
※その他、ドライアイのコーナーやコンタクトレンズ正しい使い方コーナー、視能訓練士コーナーなどがあります。
問い合わせ先
公益財団法人東京都眼科医会 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/soumu/fkhk/co_img/tel.gif 03-3353-8383
福祉保健局保健政策部疾病対策課 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/soumu/fkhk/co_img/tel.gif 03-5320-4506
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「こんな日に出かけたら、風で飛ばされて怪我をしちゃうよ。またの機会にしたら。
わたしだって、今日は、お孫ちゃんの運動会なのに、自宅待機しているんだから」
「ああ、あっちは江東エリアだから、危ないね。出かけたの?」
父さま、人の事になると冷静になれるのね。
「なんか7時ころ出かけたみたい。
ちょっと風が吹いていたくらいらしいの。だから
帰る時に気をつけるように言ったよ」
「ここは、大丈夫かなあ。桜の木を切った方がいいかなあ」
だから、東京はどこもダメでしょ。
「今は、とにかく家でじっとしていて、テレビで台風情報聞いてね。お昼には、上陸するみたいよ」
「そうか、上陸したら出かけられるね(^^)」
と母に代わる。
 
「今日は何日かしら」
しばらく説明
「デイサービスは、明日?あなたがカレンダーに書いてくれたのね。
                敬老の会って、なんなの?」
ここから、また眠たくなるような同じ問答が始まる。
あくびをこらえながら母の繰り返しの言葉に返答する私。
しばらくすると
 
また父のチャチャ
ええっと耳を澄ますと
母が「父は色が黒くて恰好悪いから敬老の集まりに来ちゃだめだ」と言っているらしい。
「だから、明日は二人で行ってね」
 
って、ちょっと待ってよ。
だったら、デイサービス頼むわよ。
母を敬老の集まりに連れて行くには、車でしょ。でも、どうやってその建物に入れるの?
誰かに頼まなくちゃ、車をどこかに置いて来られないでしょ。
近くに駐車場ないし。
三人いないと無理でしょ。
 
いつもながら、母がボケるまで、
父は、母の操縦のもと、行動していたものだから、母のいう事がコロコロ変わる今、
父は何も決定出来ない。
でもケチですぐ計算するから、私が母を連れていけば、敬老の会の参加費一人300円で済む。
デイサービスは、2000円くらいかしら。
ちゃんと計算してよ。お昼ご馳走になったら、もっとかかるのに。
いや、あるもの食べろと言うのかな。
そうじゃない。ここのところ私が作って行っている。
作るのやめよう。
デイサービスは、損だと思うとやめかねない。
 
 
私としては、母と二人でいくのなら、デイサービスを頼むし、三人で行くのなら、父に母のお世話を頼んで
車はどこかの駐車場もしくは、家まで戻ったっていい。
歩いてだっていけない距離ではないが、一時間以上、かかるんだろうな。
なんて思っていたら、母が
「父がいけないんじゃない。いつも変な恰好して、あれが旦那様って言われたら恥ずかしい恰好だから
言うのであって、きちんとしてくれたらいいのよ」
「色の黒さは、どうにもならないよ」
「言っていることは、そこじゃないでしょ。いつもだらしなくしているからダメって言っているんじゃない」
ボケても口の立つ母
私がちょっと席をはずすと、汚いとか、耳が遠いとかヨロヨロとか、
悪口三昧(時々は私がいても言うけれど)
論理が通らないところも忘れるから強い。
どこにつき進んでも母の弁には、負けがない。
 
明日のことは、お預けにして、
「とにかく台風が行き過ぎるまでは、おとなしくしていてね」と言うと
「今日は、みんないるの?
出かけたの?
帰れなかったら、うちに来るように言ってね」
と言うことを、特別優しげな声で
私に娘たちがどこにいるか説明させながら、何度も言う。
ちょっとヘンゼルとグレーテルの魔女みたいだね。
優しい声で引き寄せておいて嫌味を言うんだ。
 
話をかえるとテレビのテロップまで読み始めた。
これって、台風が行き過ぎるまで、私に相手をさせようという作戦?
 
ダメ、ダメ、もう同じことの繰り返しは、まぶたが閉じそう。
もう、ひつじが一匹、ひつじが二匹と同じ効果が
生まれようとしている。
寝てしまう前に、電話を切らないと、お互い他からの連絡がつかなくなってしまうし、
父がこれ幸いと出かけてしまうかもしれない。
 
意を決して、
「一旦切るね」と宣言して電話を切る。
 
頭の中を整理するためにこれを書き始めたが、
やはり明日のことは、早く決めないと施設にも迷惑をおかけしてしまう。